鹿野酒造紹介

鹿野酒造の歴史

歴史浪漫を感じるさせる地で、伝統を重ね続ける鹿野酒造

「八重菊や 酒もほどよし 常きげん」

〈鹿野酒造4代目の一句〉

造り酒屋と呼ばれる蔵は、それこそ全国に数え切れないくらいにあり、それぞれにその地ならではの物語とともに親しまれる地酒を造り続けています。鹿野酒造もまた、ここ霊峰白山を望む加賀の地で、文政2年(1819年)に創業。代々地主として、地域の経済はもちろん文化を見守り続けてきた歴史は、そのまま酒造りの歴史とも重なります。

ここ加賀市八日市あたりの歴史をさらにさかのぼるなら、平安時代の終わりごろから室町時代の中ごろにかけて、七つの荘園があり豊穣の地であったことをうかがわせます。とくに、現在の鹿野酒造のあるあたりは、当時「額田の庄」と呼ばれていたと伝えられていて、はるかな歴史浪漫を感じさせずにはおきません。

そんな文化的な土壌が根付いた地だからなのでしょうか、鹿野酒造代々の当主もまた粋人であったことがうかがえます。「常きげん」という名も、ある年の大豊作を村人たちと祝う席で、4代目当主が「八重菊や酒もほどよし常きげん」と一句詠んだことにちなんだものです。

これからもずっと、蓮如上人に由来する「白水の井戸」を大切に守り続けるのはもちろん、「白水の井戸」があればこそ醸し出せる「常きげん」らしさにこだわり、この浪漫あふれる地で伝統を重ね続けていきたいと願っています。

酒蔵案内

どんな酒蔵にすれば、どんな風な酒造りができるのか。幾人もの杜氏たちが、その酒造りへの思いを酒蔵に込めてきました。

歴史を感じさせる玄関

玄関先の飾り

貯蔵中にゆっくりと熟成を続ける

例えば、糀づくりのための「室(むろ)」からは、昔ながらの杜氏たちの深い思いが伝わってきます。例えば、何気なくかたわらにある小道具には、その昔の杜氏たちの心やさしい工夫を感じます。そう、鹿野酒造の酒蔵には、酒造りにかけた長い時の流れが漂っているのです。

杉玉

ここで常きげんが仕込まれる

入口に並べられた自慢の酒

酒蔵のシンボルである煙突と蔵

杜氏紹介

杜氏 木谷太津男

◆プロフィール
「平成11年より入社して以来、修業を積み重ね、平成23年より杜氏に就任しました。」心をこめて酒造りを行っております。

◇一級酒造技能士免許取得